●贅沢日本車「第1位」
2014-05-15


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※このランキングの基準・趣旨は、
 記事 「●贅沢日本車ベスト5。」 でご確認ください。

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5日に渡ってお送りした、贅沢日本車ベスト5。
第1位は。

 ホンダ S2000

です。
ホンダが製造した、2シーターオープンスポーツ。

この車のすごいところは、
エンジン・トランスミッション・車体・ボディ、全てが
専用設計されていて、他車種からの流用がないこと。
ここまでの文章、第2位の「レクサス LFA」と一緒です。
そして、車両価格は300万円台後半くらいだったのに、
専用設計した内容が極まっていたんです。


エンジンは2,000cc直列4気筒エンジン。
2,000ccくらいでスポーツカーに使えるエンジン、
ホンダは持ってましたけど、専用開発しました。
なぜかというと、S2000は「FR車」だったから。

ホンダはほとんどが「FF車」です。(軽トラ系はMR)
FF車は、エンジンを前に横置きして、前輪駆動する車。
エンジンは、横置き用に最適化されて作られています。
FR車はエンジン縦置きだから、そのままでは流用できません。
だから新開発。ついでに?極限の高性能化。

2,000ccで250馬力出ます。ターボついてないのに。
2,000ccのターボなしエンジンなら、普通170馬力くらいです。
そんな高出力を、9,000回転まで回るエンジンから得る。
精密にバランス取りされたエンジンだからこそ、でしょう。


トランスミッションは、これまた専用設計の6速マニュアル。
マニュアルしかありません。スポーツカーだから。すごい。
S2000はFR車なので、トランスミッションもFF用は流用できません。
でもFR用の汎用トランスミッションを他社から買うことが出来ます。
(NBロードスター・S15シルビア・86・BRZ、全部同じもの使ってます。)

なのに、自社開発した。
理想のマニュアルミッションを作るために。
本当に手首を返すだけで、吸い込まれるように変速できるんです。
初めて触ったとき、自分の車との違いに愕然としました。


ボディは2シーターオープン。
こんなに高性能なのに、屋根あけちゃった。
走るときねじれちゃって、不利になるのに。
でも、ねじれないんです。
ボディーの結構高い位置、ドライバーの肘よりちょっと低い位置に
「ハイXボーンフレーム」っていう頑丈な補強をとおして、
オープンでも高いボディ剛性を実現してます。


LFAに比べると「V10エンジン」「トランスアクスル」
「カーボン」のような目を見張る要素はなく、どちらかといえば
今ある技術を極限まで研ぎ澄ませて作った、という印象です。
ホンダの“職人魂”がにじみ出る。
S2000はそんな車だと思います。


…でも。
そんな今までの考察を全てふっとばすような「極限の贅沢」が
S2000には隠されているんです。

なんとS2000の技術、ほぼ全て、後世に引き継がれてません。
ホンダ、結局FRの車はS2000以外作らなかった。
そして、S2000が生産終了になったタイミングで、
スポーツモデル全般の販売も縮小しはじめて、
結局全部なくなってしまった。
だからエンジンも、トランスミッションも、オープン化技術も、
全部一車種一代限り。

さらに、アフターパーツメーカーはレースやったりしてましたが、

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